創業は享保元年

奥の松は、飽くなき伝承の証である。

奥の松の歴史は古く、創業は享保元年(1716年)にまで遡ります。当主の祖先は武家ながら主家の滅亡を機に商家に転身。江戸時代初期までは油商として繁栄し、享保元年より酒づくりを創業。味噌や醤油も商う、一大醸造業を展開していたのです。後に油屋は親類に引継ぎ、当家は酒づくりに専心することになりました。

明治維新の後には、いわゆる千石酒屋として繁栄。大正5年には奥州二本松の「奥」と「松」から「奥の松」と命名して商標を登録。昭和8年の全国品評会優等賞受賞、昭和10年には全国名誉賞杯を皮切りに、連続受賞を達成し、名実ともに福島県を代表する酒蔵としての地位を確立しました。

その後も、酒づくり一筋に研鑚を積み、昭和49年には酒づくりに絶好の自然環境と豊かな伏流水を求めて、安達太良連峰の麓に「奥の松八千代蔵」新設。継承と進化の融合のもと、時代が求める日本酒を提供し続けております。